値札のついた体験談
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毎日の伝統・12月20日
アルコホーリクは誰もが、飲酒でも差し押さえられなかった資産を一つ持っています。体験談です。市場はそれに気づいています。回想録の経済、講演料、プロフィール欄。そのどれにも悪意はありません。編集者や依頼する人たちは、自分の仕事をしているだけです。けれども、体験談に値段をつけると、それは変わります。主人公と筋書きができ、再飲酒は第二幕のために置き直され、見映えのしない部分は削られます。語る人は店の看板を持ちはじめ、看板は守らなければなりません。ビルは1946年に、この伝統の経済を一文で定義しました(AAのパンフレットP-17)。「霊的な意味で、無名性とは、個人の名声を、全般的な方針の手段として放棄することにほかならない」。この乗っ取りには摩擦がありません。誰も何も禁じません。市場はただ、名前がつくと体験談の価値が上がるようにするだけで、放棄することがテーブルの上にお金を置いて去ることのように見えるまでになります。実際、そうなのです。だからこそそれは、スローガンではなく犠牲になるのです。
体験談は名前がつくと価値が上がります。それはまさに、この伝統が受け取らないでほしいと言っている代価です。私の体験談は、私にどんな収入をもたらしはじめ、何を失わせているでしょうか?
根拠:P-17(ビル・Wの1946年の無名性についての文章)。
伝統12
「無名であることは、私たちの伝統全体の霊的な基礎である。それは各個人よりも原理を優先すべきことを、つねに私たちに思い起こさせるものである。」
そして、はっきり区別しておきたいことがあります。伝統は運営のための原則であって、神学ではありません。伝統が縛るのはAAのグループと共同体であり、個人や外部の事業者ではありません。伝統は1950年に、AAが誰かに所有されたり取り込まれたりしないように採択されました。あなたの私生活のための規則集ではありません。
毎日の伝統は、Recovery Startsが提供する独立した教育用の資料です。AAの公式な文献ではなく、Alcoholics Anonymous World Services(AAワールドサービス社)とは関係がなく、医療上の助言でもありません。12の伝統はAAに帰属するものです。ページの表記は、『Alcoholics Anonymous』(ビッグブック)英語版第4版のもので、短いものは561~562ページ、長文のものは563~566ページです。危機的な状況にあるときは、日本では、いのちの電話(0120-783-556、無料・毎日16:00~21:00)やよりそいホットライン(0120-279-338、無料)に電話してください。命に危険があるときは119番へ。アメリカ・カナダでは988(Suicide & Crisis Lifeline)に電話し、日本語の通訳を頼んでください。