伝統4・4月3日

ほかの権威ではなく

このページのAAの文献からの引用のうち、12のステップ、12の伝統(短いものと長文のもの)、12の概念の短いかたち、AAの序文は、AA日本ゼネラルサービス(JSO)が公開している日本語です。ビッグブックの本文、祈り、12の概念の長いかたち、そのほかのAAの文献や歴史書からの引用の日本語は、AAの英語の原文からの私たちの翻訳で、AAが出版した日本語訳ではありません。英語で読む

毎日の伝統・4月3日

いまの脅威

伝統4は、グループの用件を誰が運営するかについての伝統です。「この場で起きたことは、この場にとどめる」という意味だという噂は、まさにその点を覆い隠しています。誰かに説明される前に、伝統の長文のものを読んでください(英語版ビッグブック563ページ):「グループ内の問題について、各AAグループは、何かの権威に対してではなく、自分たちの良心に対して責任を負うものである。」そこには、秘密のことは何も書かれていません。グループ内の問題とは、グループ自身の用件です。時間、場所、進め方、お金、誰がどれだけの期間サービスの役を担うか、などです。ビッグブック自身が語る伝統の歴史は、これをごく短い言葉で述べています(英語版ビッグブックxixページ):「各グループは、主体性をもつものとされた」。「主体性をもつ」とは、自分たちで自分たちを治めることです。グループは自分たちの決定を自分たちで行い、その責任を自分たちで負います。プライバシーについて各ミーティングが何を決めるにせよ、この一文が扱っているのはそのことではありません。伝統4が「黙っていること」の決まりとして教えられると、そのミーティングは黙っていることを覚え、自分たちが投票できることを知らないままになります。すると、実際にミーティングを動かしている人、つまり施設やそのスタッフ、あるいは影響力の強い長くAAにいる人が、グループの良心と向き合う必要は一度もなくなります。今日では、そのスローガンが、一度もビジネスミーティングを開いたことのないミーティングの終わりに読み上げられています。今夜、試してみましょう。ミーティングの誰かに伝統4には何と書いてあるかを尋ね、そのうえで英語版の563ページを見せてあげてください。

考えてみる

伝統4は各グループに自分たちの用件を運営する力を与えるものであり、黙っているための決まりではありません。私のグループは、自分たちが投票できることを知っているだろうか?

根拠:伝統4の長文のもの(英語版ビッグブック563ページ);再版にあたって(英語版ビッグブックxixページ)。

伝統4

「各グループの主体性は、他のグループまたはAA全体に影響を及ぼす事柄を除いて、尊重されるべきである。」
長文のもの(英語版563~566ページ)を読んでください。561~562ページの短いものは誰もが引用するものですが、伝統が本当に言おうとしていることが書かれているのは長文のもののほうです。たとえば伝統3の「AA以外のどんな団体にも加入していない」という一節は、長文のものだけにあります。この一節があるからこそ、治療施設がAAグループを所有することはできないのです。インターネットに出回っているものの多くは、この一節を飛ばしています。

そして、はっきり区別しておきたいことがあります。伝統は運営のための原則であって、神学ではありません。伝統が縛るのはAAのグループと共同体であり、個人や外部の事業者ではありません。伝統は1950年に、AAが誰かに所有されたり取り込まれたりしないように採択されました。あなたの私生活のための規則集ではありません。

毎日の伝統は、Recovery Startsが提供する独立した教育用の資料です。AAの公式な文献ではなく、Alcoholics Anonymous World Services(AAワールドサービス社)とは関係がなく、医療上の助言でもありません。12の伝統はAAに帰属するものです。ページの表記は、『Alcoholics Anonymous』(ビッグブック)英語版第4版のもので、短いものは561~562ページ、長文のものは563~566ページです。危機的な状況にあるときは、日本では、いのちの電話(0120-783-556、無料・毎日16:00~21:00)やよりそいホットライン(0120-279-338、無料)に電話してください。命に危険があるときは119番へ。アメリカ・カナダでは988(Suicide & Crisis Lifeline)に電話し、日本語の通訳を頼んでください。